思弁的な音楽 | Speculative Music

思弁的な音楽

物語派

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2025

思弁的な音楽 | Speculative Music

キュレーター：佐久間洋司
アーティスト：r-906、sekai、梨、x0o0x_、フロクロ、佐久間洋司、原口沙輔、tohen、中瀬ミル、和ぬか、羽生まゐご、悒うつぼ、100pHzほか。

ショート動画の台頭に始まるインスタントな刺激が社会を席巻するなかで、現代アートは若者や大衆への影響力を失いつつある。そんな時代に、依然としてクリエイティブな影響力を発揮し続けているのがインターネット音楽の担い手たちである。彼らと共に、社会における行動変容を促すようなエンターテイメントを設計することが、きっと新しいアートの価値になる。前回の芸術祭から累計5000人が来場した「拡張される音楽」や「共に在る音楽」を経て、本年は「思弁的な音楽」をルクア大阪・LUCUAホールで開催。善き未来にむけて行動変容を起こしていくスペキュラティブなアートをお楽しみください。

開催概要

【大阪会場（9月14日〜10月13日）】（入場料：1500円）
〒530-8558 大阪市北区梅田3-1-3 ルクア9F LUCUAホール

大阪会場・前期（9月14日〜9月29日）
ホールA：r-906《額縁の言葉：II》
 ホールB：sekai＋梨＋x0o0x_《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》、sekai＋x0o0x_《境界》*
 ホールC：隷密撫酒琳（x0o0x_、和ぬか、羽生まゐご、悒うつぼ、100pHz）《なぜ、椅子は倒れたのか。》
*拡張される音楽にて発表された作品です。

大阪会場・後期（10月1日〜10月13日）
ホールA：sekai＋梨＋x0o0x_《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》、フロクロ《メタピアノ》**、x0o0x_＋佐久間洋司《調和する真空》**
ホールB：sekai＋原口沙輔《アイノムジカ》**、sekai＋x0o0x_《境界》*、tohen＋中瀬ミル《善なるもの一なるもの》、フロクロ《流動回廊》*
ホールC：隷密撫酒琳（x0o0x_、和ぬか、羽生まゐご、悒うつぼ、100pHz）《なぜ、椅子は倒れたのか。》
*拡張される音楽にて発表された作品です。
**共に在る音楽にて展示された作品です。

大阪会場・前期（9月14日〜9月29日）

《額縁の言葉：II》（ホールA）

四つの画面に四つの言葉が、音楽に合わせて表示される。画面は四つしかないため、先に表示された言葉は続く言葉に取って代わられ、絶え間なく更新されていく。会場を訪ね立ち去っていく鑑賞者は、変化し続ける言葉の組み合わせの一部を目の当たりにする。移りゆく景色を額縁に収める様に切り取られた時間、言葉、音楽は、鑑賞者に何を思わせるのか。本作品とコンセプトを同じくする作品《額縁の言葉：I》の制作が現在進行中。作品と鑑賞者の立場は入れ替わり、より奥行きのある鑑賞体験を提供する。東京会場にて公開予定。

r-906
音楽家。合成音声を用いた楽曲制作を主な活動としながらも、イラストレーション、アニメーション、映像制作、DJ、小説執筆など、興味の赴くまま活動の幅を広げている。小気味良いリズムと印象的なメロディ、そのキャッチーさに相反する様な叙情的、内省的な歌詞が特徴。制作する楽曲ジャンルも多岐に渡り、合成音声ソフトの公式デモソング、他アーティストや音楽ゲームへの提供楽曲、映画主題歌などを手掛けている。

《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》（ホールB）

その運用に娯楽性や共感性を優先し、学術的信憑性を捨象した性格診断や心理テストは、時に「通俗心理学」と称される。人間は、サイコバブルに裏付けられた様々な「診断」によって自己を追認して自らの気質を決定することに、時として抗しがたい快楽を得ることがある。その展示空間では、或る一つのシステムによって、鑑賞者のための音楽が「診断」される。その診断結果が示す音楽体験は、心的快楽の拠り所としての共感と追認の脆弱性を問いかける。

sekai
アーティスト。ボーカロイド楽曲を中心に、JPOPやバンドソングのカバーを投稿するほか、ギターやピアノの演奏も行う。作詞、ボーカルを務めた「ספירות」を初めオリジナル楽曲も多数リリース。2023年3月19日には渋谷CLUB QUATTROにて1stワンマンライブを開催し、チケットは即完。2023年4月には初のパッケージ作品となる1st Mini AL「enigma」をリリース。

梨
作家。ホラージャンルを中心に複数の媒体で作品を制作するほか、構成作家としてイベントの企画立案やWEB広告施策のプランニング、プロデュースを行う。近作に「行方不明展」「恐怖心展」、『5分間リアル脱出ゲームおしまい』（SCRAP出版）など。

x0o0x_
音楽家、ボーカロイドプロデューサー。あらゆる媒体で自分の好きなものを好きなようにつくる。無意識、悪意をテーマにした楽曲を数多く制作するほか、ボーカロイド楽曲を中心にカバーも投稿。ウォルピスカーター、sekai、Souなどアーティストに楽曲提供も行っている。comic HOWLにて連載中の『きさらぎ異聞』の原作も務めた。

《境界》（ホールB）
コンセプト・作詞：sekai
作曲：x0o0x_
アートワーク：calla
映像・タイトルデザイン：柚璃遥
MIX・エンジニアリング：はるっと
制作協力：佐久間洋司

原初的に、音楽とはその場に居合わせた相手に対して届けるものであった。現在では、身体の拡張であるメディアが誕生し、インターネットが広く普及し、記録された〈同一の歌声〉が世界中の人々に届けられる時代になった。本作品では、目の前の鑑賞者に対して一回性のある〈その人のためだけの歌声〉を届けることを追求する。楽曲・歌詞・歌唱のバリエーションの断片（フレーズ）を組み合わせることで、ほぼ無限のバリエーションをもつ異なる解釈が可能な音楽が生成される作品である。

sekai
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

x0o0x_
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

《なぜ、椅子は倒れたのか。》（ホールC）
コンセプト：隷密撫酒琳
映像：100pHz
作曲：和ぬか
編曲：x0o0x_、羽生まゐご、悒うつぼ

「倒れた椅子」という一つの痕跡には、もともと物語も感情も備わっていない。しかし、映像や音楽を通じて提示されるとき、その痕跡は優しさや滑稽さ、不穏さといった様々な意味を帯び、複数の解釈へと変容していく。本作では、倒れた椅子をめぐる出来事を三種の記録映像として提示する。視聴者は倒れた椅子に自らの解釈を重ね、元の像が覆い隠されていく過程に関与し、解釈の力と向き合うことになる。

x0o0x_
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

和ぬか
シンガーソングライター。ノスタルジックな世界観と中毒性のあるリズムで日本中を踊らせる。2021年2月に配信した1stシングル『寄り酔い』は音楽チャート首位を席巻。また楽曲提供・プロデュースを手掛けたMAISONdesの『ヨワネハキ』はストリーミング2億再生を突破。2022年7月に発売した1stアルバム『⻘二才』はタワレコメンアワードとCDショップ大賞を受賞した。また2024〜2025年にかけて中国・台湾・韓国でのワンマンライブやツアーを成功させるなど、国内外で積極的に活動を展開している。

羽生まゐご
民族楽器を使用した音、哀愁漂う言葉で人気を博しているボーカロイド・プロデューサー。代表曲「阿吽のビーツ」を筆頭に「懺悔参り」「ハレハレヤ」「ケガレの唄」など話題曲を連発、編曲家としても活動をしており、ロスの「身売り」、なるみや「可愛いあの子が気にゐらない」はYouTubeでは2,000万再生を超えている。その他、Adoによる「ゲゲゲの鬼太郎」のカバーの編曲も実施し、活動の幅を広げている。

悒うつぼ
日常に潜む不安や狂気、自己嫌悪をコミカルかつシュールに表現する。生活の一場面をサンプリングし解体・構築を繰り返す事により生成されたビートは、恰も日常生活の中で偶発したものの様にも聴こえる。

100pHz
ダークでミニマルなキャラクターデザインが特徴のイラストレーター、アニメーター。黒猫をモチーフにしたオリジナルキャラクターで人気を博す。隷密撫酒琳のメンバーとしてアートワークに参加した『楽屋落ち』『食中り』などが代表作。

大阪会場・後期（10月1日〜10月13日）

《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》（ホールA）

その運用に娯楽性や共感性を優先し、学術的信憑性を捨象した性格診断や心理テストは、時に「通俗心理学」と称される。人間は、サイコバブルに裏付けられた様々な「診断」によって自己を追認して自らの気質を決定することに、時として抗しがたい快楽を得ることがある。その展示空間では、或る一つのシステムによって、鑑賞者のための音楽が「診断」される。その診断結果が示す音楽体験は、心的快楽の拠り所としての共感と追認の脆弱性を問いかける。

sekai
アーティスト。ボーカロイド楽曲を中心に、JPOPやバンドソングのカバーを投稿するほか、ギターやピアノの演奏も行う。作詞、ボーカルを務めた「ספירות」を初めオリジナル楽曲も多数リリース。2023年3月19日には渋谷CLUB QUATTROにて1stワンマンライブを開催し、チケットは即完。2023年4月には初のパッケージ作品となる1st Mini AL「enigma」をリリース。

梨
作家。ホラージャンルを中心に複数の媒体で作品を制作するほか、構成作家としてイベントの企画立案やWEB広告施策のプランニング、プロデュースを行う。近作に「行方不明展」「恐怖心展」、『5分間リアル脱出ゲームおしまい』（SCRAP出版）など。

x0o0x_
音楽家、ボーカロイドプロデューサー。あらゆる媒体で自分の好きなものを好きなようにつくる。無意識、悪意をテーマにした楽曲を数多く制作するほか、ボーカロイド楽曲を中心にカバーも投稿。ウォルピスカーター、sekai、Souなどアーティストに楽曲提供も行っている。comic HOWLにて連載中の『きさらぎ異聞』の原作も務めた。

《メタピアノ（Meta Piano）》（ホールA）

それぞれのボタンの裏では同時に別の曲が流れており、これらを押すことで自由なタイミングで自由に曲を組み替えることが可能になる。このとき、曲を切り替える行為は「鑑賞」であると同時に「演奏」でもある。逆に、曲を切り替えないことも一種の意図的な「演奏」と呼べるかもしれない。こうして「鑑賞」と「演奏」の境界は曖昧化していく。

フロクロ
ボカロP、映像作家、プランナー。株式会社チョコレイトで広告などの企画を行う傍ら、個人ではボカロPとしての楽曲制作やアーティストへの楽曲提供、映像制作、DJとしてのイベント出演などを行なっている。特定の表現媒体にとらわれず、手段やメディアを接着・越境することによって生まれる新しい体験を設計する。

《調和する真空》（ホールA）
作曲：x0o0x_ 
コンセプト・作詞：佐久間洋司
 歌唱：sekai
 デザイン：nm3 
イラスト：インターネットによわい 
映像制作：Studio Quantum Leap

音楽の存在感は、存在しないものによってかたちづくられるのではないか——私たちはなにを聴いて、なにを感じているのだろうか？ 
バーチャルビーイング研究者・佐久間洋司による『調和する真空』は累計10万部を突破し、大人気ボーカロイドプロデューサーのx0o0x_による本書への書き下ろし曲『海に終わる日』はミリオンヒット。2025年大阪・関西万博では、人気アーティストとのコラボによるコンピレーションアルバム「調和する真空」の発売も決定！本企画展では『海に終わる日 feat. sekai』ほか全八曲のクロスフェードを初公開します。

x0o0x_
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

佐久間洋司
1996年生まれ。大阪大学社会ソリューションイニシアティブ特任研究員、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）大阪パビリオン推進委員会ディレクター、一般社団法人シェイプニューワールドイニシアティブ代表理事。現在、大阪商工会議所未来社会創成委員会座長、人工知能学会未来世代学会タスクフォース委員長、日本SF作家クラブ会員ほか。過去には、ムーンショット型研究開発事業の調査研究ではチームリーダー、大阪大学と科学技術振興機構の共同研究プロジェクトでは研究代表者も務めた。2022年に日本オープンイノベーション大賞文部科学大臣賞を受賞、2023年にForbes JAPAN 30 UNDER 30に選出。
「拡張される音楽」（2023年）、「共に在る音楽」（2024年）キュレーター。

《アイノムジカ》（ホールB）
コンセプト：sekai・原口沙輔
 音楽制作：原口沙輔 
音声創造：sekai
 視覚デザイン・構築：calla・yuzuri hal
 技術提供：factal

あなたの感じている音楽の「存在感」とは一体どのようなものなのだろうか？『アイノムジカ』は、音楽と共に在る感覚を深く想起させ、音楽の存在感がどのように決まるのかを探る体験を提供する。生成AIと人間による創作の違いを通じて、音楽がどのように共鳴し、感情を引き出すのかを再考させると同時に、鑑賞者が自身の選択を他者と比較できる場を作る。2つの音楽作品を聴き、どちらが「共に在る」感覚をより強く引き起こすかを考察する中で、音楽が持つ感情的なつながりや創作の本質に、あなたは触れることになる。

sekai
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

原口沙輔
2003年生まれ。幼少期からDTMに触れ、これまでテレビ番組やゲーム音楽、劇版、CM曲の提供、アーティストプロデュース、企画などを手がける。自身で作詞、作曲、編曲、Mix、アートワークまで行い、ソロ作品ではボーカロイドとのデュエットや、映像を制作することもある。主なワークスに、新しい地図joinミュージック、郷ひろみ、崎山蒼志、Buffalo Daughter、久保田利伸ほか多数。東京2020パラリンピック閉会式楽曲も制作。ビルボード・ジャパン『ニコニコVOCALOIDSONGS TOP20』では楽曲『人マニア」が18週連続の歴代最多首位記録。『ボカコレ2024冬TOP100ランキング」で楽曲『イガク』が1位を獲得。第7回APPLE VINEGAR-Music Award-で1stアルバム『アセトン」が特別賞を受賞。

《境界》（ホールB）
コンセプト・作詞：sekai
作曲：x0o0x_
アートワーク：calla
映像・タイトルデザイン：柚璃遥
MIX・エンジニアリング：はるっと
制作協力：佐久間洋司

原初的に、音楽とはその場に居合わせた相手に対して届けるものであった。現在では、身体の拡張であるメディアが誕生し、インターネットが広く普及し、記録された〈同一の歌声〉が世界中の人々に届けられる時代になった。本作品では、目の前の鑑賞者に対して一回性のある〈その人のためだけの歌声〉を届けることを追求する。楽曲・歌詞・歌唱のバリエーションの断片（フレーズ）を組み合わせることで、ほぼ無限のバリエーションをもつ異なる解釈が可能な音楽が生成される作品である。

sekai
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

x0o0x_
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

《流動回廊》（ホールB）
ディレクション：フロクロ 
プログラミング：melonade

それぞれのボタンの裏では同時に別の曲が流れており、これらを押すことで自由なタイミングで自由に曲を組み替えることが可能になる。このとき、曲を切り替える行為は「鑑賞」であると同時に「演奏」でもある。逆に、曲を切り替えないことも一種の意図的な「演奏」と呼べるかもしれない。こうして「鑑賞」と「演奏」の境界は曖昧化していく。

フロクロ
《メタピアノ》に同じ

《善なるもの一なるもの》（ホールB）

――なぜわたしは、かけらでありながら、全体そのものなのか。本作は、「全は一であり、一は全である」という根源的な“それ“を形象化するために生まれた作品です。その思想に重なり合うものとして、プロティノスの著作『エネアデス』に想いを馳せ、一体性・全体性の観念を軸に制作された三曲からなる連作となっています。「光」「海」「円環」という三つのモチーフは、それぞれが断片でありながら互いに響き合い、循環し、やがて一つの全体をかたちづくります。作品タイトル《善なるもの一なるもの》は、存在がすべて「一者」へと収斂していくプロティノス的思索を継承しつつ、個の断片から立ち現れる調和を、現代における未来を構想するための新たな感性の場として提示する試みです。この作品は音楽でありながら、単なる聴覚体験にとどまらず、全体性を「感じる」ための装置として構成されています。聴くことは、生き物の呼吸や鼓動、星々の運行や海のうねりに触れることであり、聴く者自身が円環の一部として取り込まれるプロセスでもあります。私たちの精神と感覚を横断するこの連作は、現代における「思弁的な音楽」の試みとして、鑑賞者に問いかけます。

tohen
アーティスト。世界精神（Weltgeist）をコンセプトに、音楽と芸術を横断し、あらゆる媒体を通じて独自の世界観を紡ぐ。2025年10月、大阪・関西万博に際して開催されたアート展「思弁的な音楽／物語派」に作家として出展し、音楽家・アーティストとしてデビュー。作詞作曲、演奏に加え、イラスト、ナレーション、声優など幅広い表現を行うマルチクリエイター。

中瀬ミル
作詞から作編曲までを自ら手掛ける音楽家。ジャンルはオルタナティブからエレクトロニカまで幅広く自由な表現を展開している。人間の内面に眠る形容し難い感情や、忘れられた記憶のかけらを感じさせる音楽を創る。また、イラストや映像も自身で手がけ、儚くどこか懐かしいタッチで独自の世界観を築いている。ミルは飼い猫の名前。

《なぜ、椅子は倒れたのか。》（ホールC）
コンセプト：隷密撫酒琳
映像：100pHz
作曲：和ぬか
編曲：x0o0x_、羽生まゐご、悒うつぼ

「倒れた椅子」という一つの痕跡には、もともと物語も感情も備わっていない。しかし、映像や音楽を通じて提示されるとき、その痕跡は優しさや滑稽さ、不穏さといった様々な意味を帯び、複数の解釈へと変容していく。本作では、倒れた椅子をめぐる出来事を三種の記録映像として提示する。視聴者は倒れた椅子に自らの解釈を重ね、元の像が覆い隠されていく過程に関与し、解釈の力と向き合うことになる。

x0o0x_
《NBPI / Narrative-Based Plurality Indicator》に同じ

和ぬか
シンガーソングライター。ノスタルジックな世界観と中毒性のあるリズムで日本中を踊らせる。2021年2月に配信した1stシングル『寄り酔い』は音楽チャート首位を席巻。また楽曲提供・プロデュースを手掛けたMAISONdesの『ヨワネハキ』はストリーミング2億再生を突破。2022年7月に発売した1stアルバム『⻘二才』はタワレコメンアワードとCDショップ大賞を受賞した。また2024〜2025年にかけて中国・台湾・韓国でのワンマンライブやツアーを成功させるなど、国内外で積極的に活動を展開している。

羽生まゐご
民族楽器を使用した音、哀愁漂う言葉で人気を博しているボーカロイド・プロデューサー。代表曲「阿吽のビーツ」を筆頭に「懺悔参り」「ハレハレヤ」「ケガレの唄」など話題曲を連発、編曲家としても活動をしており、ロスの「身売り」、なるみや「可愛いあの子が気にゐらない」はYouTubeでは2,000万再生を超えている。その他、Adoによる「ゲゲゲの鬼太郎」のカバーの編曲も実施し、活動の幅を広げている。

悒うつぼ
日常に潜む不安や狂気、自己嫌悪をコミカルかつシュールに表現する。生活の一場面をサンプリングし解体・構築を繰り返す事により生成されたビートは、恰も日常生活の中で偶発したものの様にも聴こえる。

100pHz
ダークでミニマルなキャラクターデザインが特徴のイラストレーター、アニメーター。黒猫をモチーフにしたオリジナルキャラクターで人気を博す。隷密撫酒琳のメンバーとしてアートワークに参加した『楽屋落ち』『食中り』などが代表作。

キュレーター

佐久間洋司
1996年生まれ。大阪大学社会ソリューションイニシアティブ特任研究員、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）大阪パビリオン推進委員会ディレクター、一般社団法人シェイプニューワールドイニシアティブ代表理事。現在、大阪商工会議所未来社会創成委員会座長、人工知能学会未来世代学会タスクフォース委員長、日本SF作家クラブ会員ほか。過去には、ムーンショット型研究開発事業の調査研究ではチームリーダー、大阪大学と科学技術振興機構の共同研究プロジェクトでは研究代表者も務めた。2022年に日本オープンイノベーション大賞文部科学大臣賞を受賞、2023年にForbes JAPAN 30 UNDER 30に選出。
「拡張される音楽」（2023年）、「共に在る音楽」（2024年）キュレーター。

Study：大阪関西国際芸術祭 2025

Study：大阪関西国際芸術祭は、「アート×ヒト×社会の関係をStudyする芸術祭」です。「ソーシャルインパクト」をテーマに掲げ、文化芸術による経済活性化や社会課題の可視化を目指しています。大阪・関西万博会場（夢洲）をはじめ、安藤忠雄設計の大阪文化館・天保山、黒川紀章設計の大阪府立国際会議場（中之島）、西成・船場地区など、大阪・関西の象徴的な場所で展開されています。企画展「思弁的な音楽」は前回の「拡張される音楽」の参加に続き、本年は第3章「都市とアートの関係性」を担い大阪キタエリアで開催されています。

Produced by Hiroshi Sakuma (NOUS)